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理学療法士国家試験問題を理学療法士と一緒に解いてみよう其の12 筋力増強トレーニング

皆さんこんばんは。それでは、今回も平成31(2019)年2月24日第54回理学療法士国家試験午前の問題を解いていきましょう。

 

目次

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第54回理学療法士国家試験午前問題39

午前39問目

筋力増強トレーニングの効果で正しいのはどれか。

1.自動介助運動では効果は得られない。

2.筋肥大が生じるまでは効果は得られない。

3.最大抵抗を用いれば月1回の運動で効果が得られる。

4.等運動性運動ではトレーニングに用いた運動速度付近で大きな効果が得られる。

5.最大筋力に対して極めて弱い抵抗運動であっても回数を増やすことで効果が得られる。

 

午前 39問目 解説

この問題は比較的簡単な問題である印象です。その理由としましては、何か特別に暗記していなくても問題を読んで考えれば出来る問題であると思われるからです。一つ一つ見ていきましょう。


1の自動介助運動では効果は得られないは、自動介助運動でも効果が得られるためこの問題の不正解。例えば、左肩関節屈曲の筋力が低下している患者様に右手で介助しながら左手を挙げる練習を行っていけば、徐々に右手の介助量が減少していくのでないだろうか。つまり時間はかかるかもしれないが、少しづつ左肩関節屈曲の筋力が向上していくと考えられる。

 

2の筋肥大が生じるまでは効果は得られないはどうか。筋力向上に必要な2つの要素について見ていこう。筋力向上は筋出力向上と筋肥大からなっている。筋出力とは活動に参加する運動単位数や運動単位同士をどのようなタイミングで活動させるか等、調整される筋収縮の程度である。トレーニングの初期での筋力増強は、筋肥大ではなく神経因子によって筋出力が増大します。つまり、この問題の筋肥大が生じるまでは効果は得られないは不正解となります。ちなみに、トレーニングが4~6週間経過すると神経要素にプラスされ筋肥大を伴う筋力増加がみられます。

 

3の最大抵抗を用いれば月1回の運動で効果が得られるは、やはり筋力増強トレーニングは週2~3回必要だと思われます。考え方としては、例えばボディビルダーが月1回だけトレーニングすれば筋力を維持出来るということであれば苦労しないなあと思います。やはりトレーニングは週2~3回必要ではないでしょうか。つまり、この問題の不正解となります。

 

4の等運動性運動ではトレーニングに用いた運動速度付近で大きな効果が得られるは、正解です。以下に等速性収縮・等張性収縮・等尺性収縮についてまとめました。

 

等速性収縮

等運動性運動は、アイソキネティック(isokinetic)等速性収縮運動のことで

運動速度を一定に保った条件下で筋を収縮させるトレーニングです。サイベックスというマシンは有名です。

 

等張性収縮

ダンベルを持って肘を曲げ伸ばしする筋の伸び縮みがある運動は、等張性収縮・アイソトニック(isotonic)です。さらに、肘を曲げてダンベルを持ち上げるときは、上腕二頭筋が収縮しています。これを求心性収縮と呼びます。逆に肘を伸ばし、ダンベルを下げるときは上腕二頭筋は伸びていきます。しかしこのときも、上腕二頭筋はゆっくりとダンベルを下ろすようにと筋は伸びながらもゆっくり肘を伸ばすように筋力を使っています。これを遠心性収縮といいます。ちなみに、遠心性収縮の方が求心性収縮よりも筋力向上に効果があるといわれています。

 

等尺性収縮

動かない壁を押す運動は関節の運動は起きていなく筋の長さも一定の運動となり、等尺性収縮アイソメトリック(isometric)です。

 

5の最大筋力に対して極めて弱い抵抗運動であっても回数を増やすことで効果が得られるは、不正解です。トレーニングの原則を見ていきましょう。

 

過負荷の原則

トレーニングでは少し重いなあ、少し大変だなあと思うことが大切です。例えば、学生さんが、何も持たずに肘の曲げ伸ばしを100回や1万回やったとしても筋力向上は難しいです。ダンベル等の重いものを持って肘の曲げ伸ばしをすることで筋力は向上していきます。つまり過負荷の原則とは、以前より強い負荷をかけてトレーニングを行いましょうということです。

 

漸進性の原則

トレーニングを行っていると、少しづつ筋力向上が図られます。ずっと同じ負荷でトレーニングを行っているのでは、それ以上の筋力向上は望めません。少しづつ負荷を上げていくことで筋力向上を図ることができます。これが漸進性の原則です。

 

継続性の原則

トレーニングの効果が出るまで3週間程度かかるといわれています。1回トレーニングを行っただけでは効果は期待できません。トレーニングは継続が必要となります。

 

特異性の原則

自分の伸ばすべき能力を明確にしトレーニングを行いましょう。

 

意識性の原則

実際にトレーニングにて鍛えている筋を意識して行うことでトレーニングの効果も向上します。

 

全面性の原則

体の1部分だけでなく全身をまんべんなく鍛えましょう。体の1部分だけを鍛えると、バランスが悪くなってしまいます。

 

個別性の原則

年齢や性別などで適したトレーニングの負荷などがあります。

 

 

今回は、筋力増強トレーニングについて勉強しました。では、次回も問題を解いていきましょう。

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