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理学療法士の勉強其の② 血液データ

みなさんこんにちは。今回は、血液データについて勉強していきたいと思います。血液データに、身体機能の正常や異常が反映されるので、健康状態の指標となります。その異常や疾患の中には、QOLを低下させるものなどがあります。血液データを確認し、効果的で安全なリハビリテーションを行っていきましょう。

 

目次

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理学療法士と血液データ

血液データを理解し治療に介入することで、リスク管理や患者様に合わせた効果的なエクササイズのプログラムが立案できます。

 

炎症反応

身体は感染症や組織障害を受けて毒素を産出しているときに炎症反応を起こします。体内に侵入した病原体の増殖を抑制し、産出された毒素を全身へ拡散しないようにする防御反応の1つです。

 

炎症反応から考えられること

炎症性疾患 感染症 虚血性心疾患 悪性腫瘍 外傷 熱傷 自己免疫疾患

 

炎症反応の検査

 

白血球数(WBC)

WBCは細菌感染等異物が体に侵入したときには脾臓や肝臓に蓄えられている白血球が素早く反応し、炎症が起きてから数時間で血液中に増加します。

正常値成人:4000~9000/μl 

低下:抵抗力が低下していると考えられる。 

上昇:感染症の疑いが考えられる。

 

CRP

CRPは身体で炎症や組織の破壊があると肝臓で生産され、血液中で増加します。

正常値:0.2mg/dl

上昇:炎症が起きている。

 

炎症反応時のリハビリテーション

炎症反応時は身体が休養を要しているため、特にDrやNsと相談しながら介入を検討しましょう。

 

栄養障害

栄養障害(低蛋白血症)は、血中蛋白質が低い状態のことです。食事摂取量の低下、代謝・呼吸障害などにみられます。

 

低蛋白の検査

 

TP

TP(総蛋白)は血液中には100種類以上の蛋白質が存在しますが、血液中のすべての蛋白質の総和がTPです。

TP(総蛋白)基準値:6.5~8.2g/dl

減少:6.0以下 栄養不足・肝臓障害等

 

Alb

Alb(アルブミン)は総蛋白の中の70%を占め、もっとも多い蛋白質です。

Alb(アルブミン)基準値:3.9~4.9g/dl

減少:3.0以下 栄養不足・肝臓障害等

 

アルブミン低下の原因として

・蛋白質摂取不足

・蛋白合成障害:慢性肝障害(肝硬変)、劇症肝炎

・蛋白の異化亢進:炎症性疾患、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群

・蛋白の体外喪失:ネフローゼ症候群

・蛋白の体腔内漏出:胸水、腹水貯留

 

アルブミン値が高い場合は脱水を疑います。これは、脱水により血管内の水分が減少し、濃縮効果によることが考えられます。脱水が起きている時はアルブミンやヘモグロビンの値が上昇します。

 

低蛋白症のリハビリテーション

リハビリで行うことが多い筋力増強訓練ですが、低蛋白症の患者様には、強い運動負荷は避けましょう。栄養状態の確認は不可欠です。低栄養状態で運動負荷を上げれば、逆に筋力の低下を招いてしまいます。DrやNsと相談しながら介入を検討しましょう。

 

貧血

貧血とは、赤血球やヘモグロビンの量が少なくなった状態で、酸素を全身に運搬する働きが弱くなっています。食事が摂れない場合には、鉄の摂取不足になり、鉄欠乏性貧血を認めます。鉄の欠乏により、ヘモグロビンの含有量の少ない赤血球が産生され小球性貧血になると、ヘモグロビンの低下と平均赤血球容積の低下としてあらわれます。

 

貧血の検査

ヘモグロビン(Hb):赤血球は全身に酸素を行きわたらせる働きをしていますが、その働きを担っているのがヘモグロビンです。ヘモグロビンは、肺で酸素を受取り全身に酸素を送り、同時に体内から不要な二酸化炭素を回収しています。

基準値:男性13~17g/dl 女性12~15g/dl

減少:男性11.9g/dl以下で異常。女性10.9g/dl以下で異常とされてます。

 

ヘマトクリット

ヘマトクリット値は、血液中に占める赤血球の体積の割合を示します。

基準値:男性39~49μl 女性36~44μl

減少:男性35.3μl以下で異常。女性32.3μl以下で異常とされています。

ヘマトクリットが低い場合は、血液が薄い状態と考えられ、赤血球が少ないことを示しています。

 

貧血時のリハビリテーション

運動負荷が掛かると、身体が酸素を欲しがるが、貧血のため十分に酸素が供給されず、各組織が酸素不足になります。DrやNsと相談しながら介入を検討しましょう。

 

血小板

血小板(plt)は、血液を固める役割を持っています。出血をすると、傷口に血小板が集まって穴をふさいで固め、止血します。血小板が少ないと出血がなかなか止まらなくなったり、青あざが出来やすくなったりします。反対に、血小板が多すぎると血液が固まりやすくなり、血管がつまったり、脳梗塞や心筋梗塞になる場合があります。血小板の数は多すぎても少なすぎても良くありません。適度な量が良いとされています。

基準値:13~35万/μl

減少:9.9万/μl以下異常

増加:40.0万/μl以上異常

 

今回は、血液データについて勉強していきました。血液データを理解しリスク管理などに役立てましょう。

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