理学療法士国家試験対策&理学療法士勉強&ケアマネ試験対策.com

理学療法士を目指す皆様にPTの魅力や理学療法士国家試験を詳しく解説。PTの勉強やケアマネ試験も解説致します。

理学療法士国家試験問題を理学療法士と一緒に解いてみよう其の⑩ パーキンソン病評価

みなさんおはようございます。それでは、今回も平成31年(2019)年2月24日第54回理学療法士国家試験午前の問題を解いていきましょう。

 

目次 

【スポンサーリンク】
   

 

 

第54回理学療法士国家試験午前35問目

午前35問目

Parkinson病に対する包括的な評価指標であるUPDRSの評価項目でないのはどれか。

1.感覚

2.姿勢

3.歩行

4.知的機能

5.ジスキネジア

 

午前 35問目 解説

 

この問題は、難しい問題ですね。国家試験の中にもこのような難しい問題がいくつか出題されていますね。考え方としては、基本的な問題でしっかりと点数を稼ぐことが大切であると思います。このような難しい問題をすべて正解することが出来なくても基本的な問題を正解し、点数を稼ぐことで合格点に持っていけたらと思います。もちろん、難しい問題も正解できるに越したことはないのですが。

 

UPDRS(Unified Parkinson Disease Rating Scale)

UPDRSは、OnとOffの2回評価します。4つのパートに分かれています。

 

パート1 精神機能、行動及び気分

1、知的機能の障害

2、思考の障害

3、抑うつ

4、意欲・自発性

 

パート2 日常生活動作

5、会話

6、唾液

7、嚥下

8、書字

9、食べ物のカット・食器の取り扱い

10、着衣

11、衛生

12、寝返りおよびシーツをなおす

13、転倒

14、歩行中のすくみ

15、歩行

16、振戦

17、パーキンソン症候群に関連した感覚障害

 

パート3 運動能力検査

18、言語

19、顔の表情

20、安静時の振戦

21、手の動作時または姿勢時振戦

22、固縮

23、指タップ

24、手の動作

25、手の回内回外運動

26、下肢の敏捷性、下肢をあげてかかとで床をタップする。かかとは7.5㎝あげる。

27、椅子から立ち上がる。

28、姿勢

29、歩行

30、姿勢の安定性

31、からだの動作緩慢

 

パート4 治療の合併症

A.ジスキネジア

32、持続時間

33、ジスキネジアによる障害

34、痛みを伴うジスキネジア、どのくらい痛いか

35、早朝のジストニア

B.症状の日内変動

36、服薬時間から予測可能なオフ期間はあるか。

37、服薬時間から予測不可能なオフ期間はあるか。

38、突然おこるオフ期間はあるか。

39、起きている時間の何%が平均してオフ期間か。

C.その他の合併症状

40、患者は食欲低下・嘔気・嘔吐をともなっているか。

41、不眠や眠気があるか。

42、起立性低血圧症状はあるか。

 

ちなみにジスキネジアとは

ジスキネジアとは自分では止められない、止めてもすぐに出現する動き。

 

ちなみにジストニアとは

ジストニア運動とは、持続的に不随意的に筋が収縮したり固くなったりします。自分の意志通りに筋が動かなくなります。

 

では、問題を見てみましょう。

 

 

1の感覚は、UPDRSに出てこないため、この問題の正解です。

2の姿勢は、28に出てきています。この問題では、不正解です。

3の歩行は、29に出てきています。この問題では、不正解です。

4の知的機能は、1に知的機能の障害と出てきています。この問題では、不正解です。

5のジスキネジアは、パート4で出てきます。この問題では、不正解です。

 

ヤールの分類

では、ヤールの分類の復習をしましょう。

 

ヤール1 ・体の片側に症状が出る。

ヤール2 ・体の両側に症状が出る。

ヤール3 ・姿勢反射障害がある。

ヤール4 ・起立や歩行がなんとかできる。・日常生活に介助が必要。

ヤール5 ・車椅子かほぼ寝たきり。

 

生活機能障害度

ヤールと生活機能障害度を一緒に覚えましょう。

 

ヤール1と2 Ⅰ度:日常生活に介助を要さない

ヤール3と4 Ⅱ度:日常生活に介助を要する。

ヤール5   Ⅲ度:日常生活に全面的な介助を要する。

 

姿勢反射障害

ヤール3の姿勢反射障害とは

体が傾いたときに、重心を移動してバランスを取ります。このことを姿勢反射といいます。重心移動だけではバランスを取れないときには足を踏み出して転倒を防ぎます。このことを姿勢反射障害といいます。

 

パーキンソン病の歩行障害

 

小刻み歩行

歩く時に歩幅が狭くなります。腕の振りも悪くなります。

 

すり足

足をすって歩く歩き方です。

 

すくみ足

最初の1歩が出にくいです。

 

加速歩行

前のめりで歩き、だんだん早歩きになります。

 

パーキンソン病の歩行障害の対応

 

小刻み歩行やすり足歩行の対応として、1・2・1・2と数えながら歩くと歩きやすい場合があります。

 

すくみ足の対応として、歩幅の間隔でテープを張り、それをまたぐ様に歩くと良いと思います。

 

加速歩行の対応として、体が前かがみにならないように、かかとをしっかりとつけて歩くように心がけましょう。

 

体の向きを変えるときの対応として、その場で小さく回ろうとすることが難しいため、大きく円を描くように方向転換を行いましょう。

 

それでは、今回はパーキンソン病の評価とパーキンソン病の復習をしていきました。パーキンソン病関連の国家試験の問題も多いのでしっかりと覚えておきましょう。

では、また次回も勉強頑張りましょう。

【スポンサーリンク】