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理学療法士国家試験問題を理学療法士と一緒に解いてみよう其の⑧ 関節リウマチ

こんにちは、今回も平成31年(2019)年2月24日第54回理学療法士国家試験午前の問題を解いていきましょう。今回は、関節リウマチについての設問です。それでは、一緒に見ていきましょう。

 

目次 

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第54回理学療法士国家試験 午前 30問目

午前30問目

関節リウマチにおいて、余暇、仕事、身の回りのことの3つの要素から機能状態の程度を示す指標はどれか。

 

1.CMI

2.DAS28〈disease activity score 28〉

3.Larsen分類

4.Sharp score

5.Stein brockerの分類

 

午前 30問目 解説

この問題は関節リウマチの指標を知らないと答えられない問題で難しいですね。まず、関節リウマチについて復習しましょう。

 

関節リウマチ

関節リウマチ(rheumatoid arthritis: RA)は膠原病、自己免疫疾患です。膠原病は、真皮、靭帯、腱、骨、軟骨等に障害・炎症を生じる疾患の総称です。関節に慢性の炎症を生じます。進行すると関節の破壊が起こり、機能障害が起こります。朝のこわばりがあり、体が動きにくくなり痛みのため日常生活動作などが困難となっていきます。環軸椎亜脱臼の病変も多くみられます。男性と比較すると女性に起こりやすい病気です。良くなったり悪くなったりしながら徐々に進行します。手の変形などが起こります。

 

CMI

神経症傾向の判別・自律神経失調症調査法195項目。

 

DAS28〈disease activity score 28〉

疾患活動性指標であるDAS28は最も使用されている指標。CRPあるいは血沈、腫脹関節数・圧痛関節数、患者による全般評価の各要素に加算して評点します。

 

Larsen分類

Larsenのgrade分類は、grade0~6までの7段階。 関節リウマチの関節評価法(X線撮影)。

 

Sharp score

Sharp score(modified Total Sharpスコア)は、手足の単純X線写真を用いて関節リウマチ患者様の関節破壊を評価する方法です。手足の各関節の継時的変化を評価するのに最も感度の高い評価法です。

 

Stein brockerの分類

スタインブロッカーの分類は、関節リウマチの機能障害度分類基準。進行度の病気分類と日常動作における機能分類があります。stage Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳがあります。

Steinbrockerの関節リウマチの機能障害度分類基準

classⅠ 身体機能は完全で、不自由なしに普通の仕事が全部できる。

classⅡ 動作の際に1か所あるいはそれ以上の関節に苦痛があったり、または運動制限はあっても、普通の活動ならなんとかできる程度の機能。

classⅢ 普通の仕事とか自分の身の回りのことがわずかにできるか、あるいはほとんどできない程度の機能。

classⅣ 寝たきり、あるいは車椅子に座ったきりで、身の回りのことはほとんどかまったくできない程度の機能。

 

関節破壊の評価1 スタインブロッカーの病期分類

ステージ1(初期)

・X線上に骨破壊像はない。

・X線学的骨粗鬆症はあってもよい。

ステージ2(中等期)

・X線学的に軽度の軟骨下骨の破壊を伴う、あるいは伴わない骨粗鬆症がある。

・関節運動は制限されていてもよいが関節変形はない。

・関節周辺の筋萎縮がある。

・結節及び腱鞘炎のような関節外軟部組織の病変はあってもよい。

ステージ3(高度進行期)

・骨粗鬆症に加えX線学的に軟骨および骨の破壊がある。

・亜脱臼、尺側変形、あるいは過伸展のような関節変形がある。

・線維性または骨性硬直を伴わない。

・結節および腱鞘炎のような関節外軟部組織の病変はあってもよい。

ステージ4(末期)

・線維性あるいは骨性強直がある。

・それ以外はステージ3の基準を満たす。

 


1のCMIは、余暇、仕事、身の回りのことの3つの要素から機能状態の程度を示す指標ではないため、不正解。

 

2のDAS28〈disease activity score 28〉は、余暇、仕事、身の回りのことの3つの要素から機能状態の程度を示す指標ではないため、不正解。

 

3のLarsen分類は、余暇、仕事、身の回りのことの3つの要素から機能状態の程度を示す指標ではないため、不正解。

 

4のSharp scoreは、余暇、仕事、身の回りのことの3つの要素から機能状態の程度を示す指標ではないため、不正解。

 

5のStein brockerの分類は、は、余暇、仕事、身の回りのことの3つの要素から機能状態の程度を示す指標であるため、この問題の正解。

 

関節リウマチに対するリハビリテーション

関節リウマチに対するリハビリテーションは、リウマチの時期により異なります。炎症の強い時は、痛みのコントロールを主に行います。炎症が落ち着いてからは、関節の運動やADL訓練などを行います。運動としてリウマチ体操が有名です。痛みに気を付けながら、毎日行い関節が固くなるのを予防しましょう。首の運動、手指の運動、手首の運動、下肢の運動、足趾の運動を行います。

 

では、次回も勉強を進めていきましょう。

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