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理学療法士国家試験問題を理学療法士と一緒に解いてみよう其の⑥ COPD カルテの書き方

こんにちは。それでは、今回も平成31年(2019)年2月24日第54回理学療法士国家試験午前の問題を解いていきましょう。

 

目次 

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第54回理学療法士国家試験問題 午前 19問目

午前19問目

78歳の男性。慢性閉塞性肺疾患の急性増悪により人工呼吸器管理中である。意識レベルJCS〈Japan Coma Scale〉Ⅱ‐20、体温37.5℃、呼吸数は26回/分、努力性呼吸を認める。

二次的合併症の予防目的で行う理学療法で適切でないのはどれか。

 

1.呼吸介助

2.体位排痰法

3.ベッドアップ

4.関節可動域運動

5.徒手抵抗運動

 

午前 19問目 解説

この問題は、落ち着いて考えれば解ける問題ですね。COPDの急性増悪の問題です。


1の呼吸介助は、COPDの急性増悪では呼吸困難や咳や痰が出るなどの症状があるため呼吸介助は有効であると考えられます。

この問題は適さないものを選ぶため、つまり不正解。

 

2の体位排痰法は、1と同じでCOPDの急性増悪では呼吸困難や咳や痰が出るなどの症状があるため、体位排痰法は有効であると考えられます。

この問題は適さないものを選ぶため、つまり不正解。

 

3のベッドアップは、腹腔内の臓器によって圧迫されている横隔膜の負担を軽減することができます。また肺の容量が増加する利点もあります。

この問題は適さないものを選ぶため、つまり不正解。

 

4の関節可動域運動は、廃用症候群予防としても関節可動域運動は行っていきたいと考えられる。

この問題は適さないものを選ぶため、つまり不正解。

 

5の徒手抵抗運動は、COPDの急性増悪時に行うことは患者様の負担として大きいと思われる。適さないと考えられるため、つまりこの問題の正解。

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、慢性気管支炎や肺気腫とよばれている病気の総称です。長期間の喫煙などを通じて生じた肺の炎症性疾患です。

呼吸リハビリテーションでは口すぼめ呼吸や腹式呼吸の練習や運動療法を行います。評価では6分間歩行テスト等を行います。

 

口すぼめ呼吸

口すぼめ呼吸は鼻から息を吸った後、口をすぼめてゆっくりと長く息を吐く呼吸法です。

 

6分間歩行テスト

6分間歩行は、運動耐容能を検査するテストです。スタートラインから普段歩く速さで6分間平地の道を患者様に歩いていただく。息切れや疲労があれば、立ち止まったり壁にもたれて休憩して頂いてよいです。歩行距離の推移が参考となります。

 

実際に僕も循環器の医師からCOPDの患者様の6分間歩行テストの依頼を受けることが度々あります。テストの最初に血圧、脈拍、修正Borgスケール、SPO2を検査し患者様に6分間歩行の説明を行います。実際にPTからも残り時間等、お声かけさせて頂きながら患者様に6分間歩いていただき、最後にまたバイタルチェックを行い歩行距離等を医師に報告しています。

 

ちなみに6分間歩行テストの絶対的禁忌として1か月以内に生じた不安定狭心症または心筋梗塞

相対的禁忌として安静時心拍数120以上、収縮期血圧180mmHg、拡張期血圧100mmHgとなっています。

 

また6分間歩行テストのカットオフ値は400m以下になると外出に制限が生じ、200m以下であれば生活範囲が身近の範囲に制限されるといわれています。

 

では、次の問題にいってみましょう。

 

第54回理学療法士国家試験問題 午前22問目

 

午前 22問目

SOAPで正しいのはどれか。

 

1.Oには患者の訴えを記載する。

2.Sには検査データを記載する。

3.Pには検査結果の解釈を記載する。

4.問題思考型診療記録として記載する。

5.Aには理学療法プログラムを記載する。

 

午前 22問目 解説

この問題は、カルテの書き方SOAPの問題です。

SはSubjective date (主観的情報)

OはObjective date     (客観的情報)

AはAssessment   (評価)

PはPlan       (計画)

となります。

詳しく見ていくと、

Sは年齢、性別、主訴、現病歴、既往歴、生活歴などです。

Oはバイタルサイン、身体所見、検査所見などです。

AはSとOをもとに問題点を抽出し考察を加えます。AはPT自身で考え記載しましょう。

PはAから導かれる計画を書きましょう。治療プランなどを記入します。

これを参考に問題を解いてみましょう。


1のOには患者の訴えを記載するは、患者の主訴はSに記載するので不正解です。

 

2のSには検査データを記載するは、検査所見はOに記載するため不正解です。

 

3のPには検査結果の解釈を記載するは、考えを記載するのはAなので不正解です。

 

4の問題思考型診療記録として記載するは、患者様の健康上の問題を中心に据えて医療を行うという考え方のことです。POS(Problem Oriented System)と呼ばれます。問題思考型システムでは患者の情報を集め、それを客観的に評価する必要があり、それらのデータを第三者が見てもわかるようにSOAP等の書式でカルテが記載される。つまりこの問題の正解。

 

5のAには理学療法プログラムを記載するは、理学療法プログラムの記載はPのため不正解です。

 

では、今回はこのへんで。次回も問題を解いていきましょう。

 

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