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理学療法士の勉強其の① 協調性運動

おはようございます。僕がリハビリの仕事をしていて運動の協調性の勉強というのは非常に大切で重要なトピックスであると思ったので今回は、協調性運動について勉強しましょう。理学療法学科の学生さんであれば実習などで協調性の障害を持った方々を担当させて頂く機会も多いと思います。難しいトピックスでありますが、今回はできるだけわかりやすく勉強で来たらと思います。わかりやすく説明させて頂きます。

 

目次

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運動の協調性とは

運動を行うには、筋力と関節可動性が重要なのは間違いないが、さらに運動の調整を行う能力が必要である。この運動の調整能が協調性である。

 

重要なことは、手や足などから入力される感覚情報が処理され、その目的によった筋の調節により運動が行われるという点である。

 

運動が行われている間、絶え間なく感覚情報の処理と運動の調整が行われ問題があれば運動の調整で修正が行われている。

 

この感覚情報の処理や運動の調整の繰り返しのどこかに病変が生じても運動の協調性は障害されることになる。

 

例えば、「歩く」ことにしても足の裏や体中から感覚が脳へ入力される。この道は、凸凹しているなあとか、少し左に傾いている道だなあとか風が強いなあとか。その入力を処理し最適な足の振り出しや手の振りや体幹の傾き等の運動の調整を行っている。この感覚の処理や運動の調整の中に障害があると運動の適切な調整が困難になり歩行が安定しない状態となる。

 

運動の協調性の3つの要因

①時間配列

筋を動かすタイミング。スムーズな体の動きは筋を動かすタイミングがしっかりとしている。タイミングがずれるとスムーズさを欠いた動きとなってしまう。

 

②空間配列

この動きをするにはどの筋とどの筋を収縮するべきかという運動に用いる筋の選択や組み合わせの調整。この筋の組み合わせがうまくいかなければもちろん動作もぎこちなくなってしまう。

 

③強さ配列

筋の収縮の強さの調整。動作において必要な筋収縮の強さが重要である。筋収縮の強さが強すぎたりすると、例えば車椅子に座っている患者様が足でフットレストを下ろす動作で必要以上に足の動きが強すぎて足がフットレストにぶつかり皮膚をけがしてしまう等のことが起こってしまう。

 

協調性の障害は失調症と呼ばれる

脊髄小脳変性症のような小脳性の失調では、姿勢や歩行の異常として出現する。

 

僕も脊髄小脳変性症の患者様のリハビリを行っていました。平行棒内での歩行練習をおこなっていました。歩容は体幹が安定せず上肢下肢の振りも安定しないふらふらとした不均衡な振りでした。

 

ウエイトを装着

この患者様の上下肢に0.5㎏程度のウエイトを巻かせて頂き平行棒内歩行を行って頂きました。そうすると、ウエイトを巻いて歩行をして頂いた方が上下肢の振りなど安定感が向上し、患者様御本人もウエイトを巻いて歩いた方が歩きやすかったという感想を言われました。

このアプローチは上肢や下肢から小脳への感覚の情報が増加することで、小脳での情報処理に良い影響をもたらしたと推測されています。

このウエイトを外すと効果が持続しないという問題がありますが、ウエイトを装着した状態で繰り返し練習を行い協調性の学習を行うことが大切です。

不安定性や動揺がどこにあるのか、どのような動作の中で不安定性や動揺が出るのかを見ていきます。

患者様には、正常な運動の経験を積んで頂くことが大切です。セラピストは動作の安定性が向上するような体の動きを導きだすことが必要です。患者様にも正常な運動であるということを繰り返し行い認識して頂くことが重要となります。

失調の検査

ロンベルグ試験

ロンベルグ試験は脊髄後索の障害や深部感覚の障害の有無を検査します。 つま先を揃えて立って頂き、患者様に目を閉じてもらいます。閉眼したときに体がふらつき倒れそうになったら陽性です。これは下肢からの深部感覚が、神経路を通り脳幹や小脳の平行感覚中枢まで正しく伝わっているかを検査しています。また、開眼でも閉眼でも同じ程度に体が動揺する場合は、小脳性運動失調の可能性があります。

 

指鼻指試験

指鼻指試験は失調の検査です。測定異常を調べます。患者様に患者様の鼻とPTの指を交互に触るように指示します。PTの指は患者様の肘が伸びきる程度の位置にします。失調が陽性だとスムーズに行うことが困難です。

 

前腕回内回外試験

前腕回内回外試験は失調の検査です。反復運動障害の有無を調べます。上肢を前方に伸展し、両手を出来るだけ早く回内・回外して頂く。リズムが不規則になったり前腕の動揺が見られると失調の疑いがある。小脳失調がある場合は、回内・回外がスムーズに行えなくなる。

 

足趾手指試験

足趾手指試験は、患者様に背臥位になって頂き、足趾をPTの指に近づけてもらいます。これにより測定異常を調べます。失調が陽性だとスムーズに行うことができません。

 

向こう脛叩打試験

向こう脛叩打試験は失調の検査です。患者様に背臥位になって頂き、片方の足の脛を、もう片方の足の踵でリズムよく同じ場所を叩いて頂きます。失調が陽性だとリズムや同じ場所を叩くことが困難です。

 

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