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理学療法士国家試験問題を理学療法士と一緒に解いてみよう其の④ 精神医学

こんにちは。今回も、平成31年(2019)年2月24日(日)第54回理学療法士国家試験問題を解いてみよう。其の④ということで、理学療法学科の学生さんはもちろん、これから理学療法学科に入学しようと考えている高校生の皆さんも理学療法士国家試験はこういう問題が出るんだなあと思ってもらえればと思います。

 では実際に問題を解いてみましょう。

 

目次

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第54回理学療法士国家試験  午前 96問目

午前96問目

うつ病に起こりやすい思考障害はどれか。

 

1.迂遠

2.観念奔逸

3.思考制止

4.思考途絶

5.滅裂思考

 

午前 96問目 解説

この設問は、精神医学の知識を問う問題です。

 

1の迂遠は、枝葉末節にこだわって考えが回りくどくなること。てんかんにみられる症状。

 

2の観念奔逸は、考えが次々に浮かんでは本来の筋道からそれていってしまう。躁病にみられる症状。

 

3の思考制止は、考えが渋滞してなかなか先へ進まない思考制止。うつ病の症状。つまり、この問題の正解。

 

4の思考途絶は、思考の進行が途中で突然停止してしまう。統合失調症の症状。

 

5の滅裂思考は、思考の筋道に統一とまとまりがなくなる。統合失調症の症状。

 

理学療法士と比較して作業療法士の方が精神医学に詳しいと思われます。では、次の問題です。

 

第54回理学療法士国家試験 午前 97問目 

午前97問目

アルコール離脱せん妄で正しいのはどれか。

 

1.生命への危険性は低い。

2.羽ばたき振戦がみられる。

3.抗酒薬を速やかに投与する。

4.飲酒停止後72~96時間に多く見られる。

5.アルコール血中濃度の上昇に伴って生じる。

 

午前 97問目 解説

アルコール離脱せん妄の問い。難しい問題ですね。最終飲酒から48時間後から始まり、72~96時間後にピークをむかえます。不眠、振戦、恐怖、けいれん発作、幻覚、妄想など。

 

1の生命への危険性は低いは、アルコール離脱せん妄では生命の危険な事態になる場合もあるとのこと。不正解。

 

2の羽ばたき振戦がみられるは、アルコール離脱せん妄では振戦はみられるが、羽ばたき振戦ではないようなので不正解。

 

3の抗酒薬を速やかに投与するは、抗酒薬はアルコール依存症の断酒維持のための薬とのこと。不正解。

 

4の飲酒停止後72~96時間に多く見られるは、小離脱は、離脱後48時間以内。大離脱は、離脱後72~96時間となっている。これが、この問いの正解。

 

5のアルコール血中濃度の上昇に伴って生じるは、アルコール血中濃度は下降していると思われるため、不正解。

 

第54回理学療法士国家試験 午前 98問目 

午前98問目

夢に関連する睡眠障害がみられるのはどれか。

 

1.睡眠時驚愕症

2.睡眠時遊行症

3.レム睡眠行動障害

4.睡眠関連摂食障害

5.周期性四肢運動障害

 

午前 98問目 解説 

睡眠障害の問い。難問ですね。

 


1の睡眠時驚愕症は、夜眠っているときに突然起き、パニックを起こす睡眠障害。設問の夢とはあまり関連が無いようだ。不正解。

 

2の睡眠時遊行症は、夢遊病とも呼ばれる。こちらも、設問の夢とはあまり関連が無いようだ。不正解。

 

3のレム睡眠行動障害は、レビー小体型認知症の最初の症状として、レム睡眠行動障害があらわれる場合があります。睡眠中に大きな声の寝言や怒る、怖がる等がみられます。この問いの正解。

 

4の睡眠関連摂食障害は、原因の1つとして、ダイエットによるストレスなどで睡眠時に睡眠状態のまま歩き出し、過食してしまう。設問の夢とはあまり関連が無いようだ。不正解。

 

5の周期性四肢運動障害は、睡眠中や座っているときに、腕や脚を動かしたいという抗いがたい衝動に駆られる病気です。設問の夢とはあまり関連が無いようだ。不正解。

 

難しい問題でした。

では、次の問題です。

 

第54回理学療法士国家試験 午前 99問目

午前99問目

神経性無食欲症で正しいのはどれか。2つ選べ。

 

1.骨密度は増加する。

2.消化管の吸収不全がある。

3.病識を持たないことが多い。

4.食物に対する関心が低下する。

5.ボディイメージの歪みがある。

 

午前 99問目 解説 

神経性無食欲症は、摂食障害であり精神疾患の一種です。これも、難しい問題。

 

1の骨密度は増加するは、神経性無食欲症は神経性やせ症とも言われるくらいですので栄養は足りていない状態であると思われるので骨密度は増加しないと考えます。つまり、不正解。

 

2の消化管の吸収不全があるは、神経性無食欲症は摂食行動の障害となって現れる精神障害であるため、内科的な問題というわけではないと考えられる。つまり、不正解。

 

3の病識を持たないことが多いは、極端なやせ願望でダイエットでの達成感が得られ体重が低すぎるとは考えない。つまり、この問いの正解。

 

4の食物に対する関心が低下するは、神経性無食欲症の合併症として、食物への興味の上昇があり、料理の情報を収集したりする。つまり、不正解。

 

5のボディイメージの歪みがあるは、神経性無食欲症では、明らかな低体重にも関わらず、患者はその重篤さを認識できない。つまり、この問いの正解。

 

ということで、この問題の正解は3と5です。

 

其の④の問題はどれも難問でした。理学療法学科だと理学療法に関した問題は自信があると思いますが、精神医学などの問題は難しく感じます。国家試験前には、精神医学の問題等も復習しておきましょう。

 

では、また次回も国家試験を解いていきましょう。

 

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