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理学療法士国家試験問題を理学療法士と一緒に解いてみよう其の① JCS 高次脳機能障害

みんなと一緒に、平成31(2019)年2月24日(日)第54回理学療法士国家試験問題を解いてみよう。

 

目次

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第54回理学療法士国家試験 午前 問題10

午前の問題10を見てみよう。

65歳の男性。視床出血による左片麻痺。救急搬送され保存的治療が行われた。発症後3日より脳卒中ケアユニットでの理学療法を開始。このとき覚醒しておらず、大きな声で呼びかけたが開眼しなかったため胸骨部に痛み刺激を加えたところ、刺激を加えている手を払いのけようとする動きがみられた。

この患者のJCS(Japan Coma Scale)での意識障害の評価で正しいのはどれか。

1.Ⅱ-10

2.Ⅱ-20

3.Ⅱ-30

4.Ⅲ-100

5.Ⅲ-200

 

午前 問題10 解説

この問題は、JCS(Japan Coma Scale)を覚えていますか、という問題だね。国家試験当日に間違いなく覚えていないと正解できないから完全に覚えよう。

 

この問題のポイントは「覚醒しておらず、大きな声で呼びかけたが開眼しなかったため胸骨部に痛み刺激を加えたところ、刺激を加えている手を払いのけようとする動きがみられた。」という部分だね。

 

JCS(Japan Coma Scale)

Ⅰ:刺激しないでも覚醒している状態(Ⅰ桁で表現)

0   意識清明

Ⅰ-1 だいたい清明であるが、いまひとつはっきりしない。

Ⅰ-2 見当識障害がある(場所や時間、日付がわからない)

Ⅰ-3 自分の名前、生年月日が言えない。

Ⅱ:刺激で覚醒するが、刺激をやめると眠り込む状態(Ⅱ桁で表現)

Ⅱ-10 普通の呼びかけで容易に開眼する。

Ⅱ-20 大きな声または体を揺さぶることにより開眼する。

Ⅱ-30 痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すことにより開眼する。

Ⅲ:刺激しても覚醒しない状態(Ⅲ桁で表現)

Ⅲ-100 痛み刺激に対し、払いのける動作をする。

Ⅲ-200 痛み刺激に対し、少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする。

Ⅲ-300 痛み刺激に反応しない。

 

問題文にはいろいろと情報が書いてあるけれど、出題者の意図としてはJCSを覚えていますかということが大切な問題だね。JCSは臨床で即使うことになるからすぐにこたえられるように勉強しよう。

正解は 4 のⅢ-100 「痛み刺激に対し、払いのける動作をする。」ということになる。正解できたかな。

 

第54回理学療法士国家試験 午前 問題11

午前の問題11を見てみよう。

 

45歳の男性。会社の事務職として働いていたが、自転車運転中に自動車にはねられ、びまん性軸索損傷を受傷した。身体機能に問題がなかったため、1か月後に以前と同じ部署である庶務に復職した。仕事を依頼されたことや仕事の方法は覚えているが、何から手を付ければよいのか優先順位が付けられず、周囲の同僚から仕事を促されてしまう状況である。考えられるのはどれか。

 

1. 記憶障害

2. コミュニケーション障害

3. 失行

4. 失認

5. 遂行機能障害

 

午前 問題11 解説

この問題のポイントは選択肢の5つの単語の意味が理解できているかということになるね。

 

設問のポイントとしては「仕事を依頼されたことや仕事の方法は覚えているが、何から手を付ければよいのか優先順位が付けられず」この部分だね。

 

1の記憶障害は、設問の「仕事を依頼されたことや仕事の方法は覚えている」とあるため記憶に関してはそれほど問題は無さそうだと考えよう。

 

2のコミュニケーション障害は、設問にコミュニケーションがうまくいっていないというような記述がないため、あまり問題となっていない印象だね。促されるというのは「そうするように後押しされる」という意味で、この後、促されて怒ったとかそういった記述もないことからコミュニケーションはそれほど問題が無さそうだね。

 

3の失行は、例えば手や足などの運動器に異常がないのに「いつも締めていたネクタイが締められなくなってしまう」ことや「歯ブラシをうまくつかえない」、「お茶入れる動作である急須にお茶の葉を入れてお湯を入れて等の一連の動作が出来ない」などの状態だね。設問から、仕事の方法は覚えているし失行のような記述は見られない感じだね。

 

4の失認は、見えてはいるが(触ってはいるが)それが何か識別できない状態だね。設問からそのような記述は無さそうだね。

 

5の遂行機能障害は、目的に合わせて計画したり、手順を決めたり、段取りをすることが困難になるね。まさに、設問のポイントとしては「何から手を付ければよいのか優先順位が付けられず」この部分に当てはまるね。

 

正解は 5 の遂行機能障害だね。この問題を解いてみておもうのは、高次脳機能障害を復習することが大切だね。実習や臨床でも高次脳機能障害の患者様を担当させて頂く機会は多いと思うので大切な勉強であるね。失語症、記憶障害、注意障害、失認、失行、半側空間無視、遂行機能障害、病態失認など良く理解しておくことが大切だね。

臨床の場では、半側空間無視の患者様の車いすのブレーキを目立つように長くして色をつけたりしてブレーキの止め忘れを減らす対応を行ったりしているね。

 

今回は、平成31(2019)年2月24日(日)第54回理学療法士国家試験 午前の問題11と午前の問題11を解いてみたよ。次回も勉強を続けていこう。

 

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